取りやすい3級だけでも十分です。単なる初級資格などではありません

公開日:   最終更新日:2019/08/10

知的財産管理技能士は、その技能によって3級から1級まであります。

もちろん3級より2級、そして2級よりは1級の方が、高度な技能を有していることになります。
それでは3級は単なる初級資格であり、2級から1級へとステップアップしていかないと意味がないのでしょうか?

いいえ、そんなことはありません。

比較的取りやすい、3級だけでも十分です。

知的財産管理技能士は、ひとりで仕事を行うわけではない

知的財産管理技能士は、所属する企業や団体で知的財産に関する業務を行います。
しかし実際のところ、単独で行える業務は限られています。

  • 決済(判断)を行うのは、その上司(経営陣)
  • 技術関係保護に関する手続きなどは外部の特許事務所
  • 法律関係や外部との交渉には顧問弁護士

その他にも、社内の技術者やクリエーターなど、周りの人と連携して業務を行うのが知的財産管理技能士なのです。
1級や2級などの上級資格は、その人の能力の証明にはなりますが、3級しか持ってない人が仕事を行う上で劣っているわけではありません。

名称独占資格だから、3級でも1級でも「できること」は同じです

簿記などに置き換えて考えてみると、分かりやすいでしょう。

経理部門で働く方は、大体「日商簿記3級」くらいは持っています。
持っていないような人は、まず採用すらされません。
そして中には、簿記2級、1級を持っているという方もいます。
しかし、優秀な経理マンなら上級資格を持っているかというと、そんなことはありません。
3級しか持っていない経理部長が、2級1級を持っている部下に指示したり指導したりする姿は、あちこちで見られます。

そういう意味では簿記3級を持っているということは、経理としての必要条件であるともいえます。

3級でも「知的財産管理に関する技能を有している」と国が認めてくれている

知的財産管理業務に従事している方や、これから従事しようという方にとって、知的財産管理技能士の資格も同じことです。
もちろんフリーランスで働く方にとっても、「知的財産に関する基本的な知識があり、いざとなれば専門家と連携して解決できるだけの技能を持っている」という証明になります。

3級は比較的取りやすいが、2級1級はむずかしい

誤解しないでいただきたいのは、けっして「2級や1級なんて必要ない」と言っているわけではありません。
ただ、2級や1級はとてもむずかしく、その高い壁に臆してしまって3級の受験をあきらめてしまう方がいることが、もったいないと考えているだけです。
3級の合格率が7割程度あるのに対して、2級だと3割、1級にいたっては1割を切っています。
単純な比較はできませんが1級の合格率は、あの難関と呼ばれる弁理士試験の合格率を下回ることすらあります。

とりあえず「3級知的財産管理技能士」として活躍することを考えよう! 2級や1級は、それから考えれば十分です

いずれにしても2級や1級は受験資格として実務経験が必要ですから、今すぐに受検できるわけではありません。
3級知財技能士として活躍して、実務経験を満たしてから考えればいいのです。

もちろんその後、弁理士資格に挑戦してみるのもいいかもしれませんね。


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